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原付バイクの外装の取外し方
何事も、パーツの取外し方がわからなければ先に進みません。スクーターと言うのは、大半がボディカバーが覆っていて、メンテナンスしにくい構造です。このカバーを上手に外すコトが出来れば、メカにも興味が湧き、愛車をきれいに、経済的に長持ちさせることが出来ると思います。
原付バイクの外装パーツの基本
原付バイクの大半を占めるボディカバーは、プラスチックで出来ている事は、皆さんなんとなく知っていると思います。
正確に言えば、樹脂です。
いわゆる、家電製品などにも使われている樹脂とは、強度が違います。
さらに、耐油性も兼ね備えている、ABS樹脂というモノを採用しております。
Wikipedia→ABS樹脂 - Wikipedia
テクノポリマー株式会社→テクノポリマー株式会社 - ABSって何?
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このABS樹脂は、振動にも、紫外線にも強く、さらに、リサイクル性も兼ね備えており、外部成型素材としては、最高の製品です。
UMG ABS 会社紹介→ABS樹脂のリサイクル性
四輪のパンパー部などにも採用されており、衝撃にも強い特徴があります。
ただし、やはり、その素材はプラスチック。
つまり、強引に引っ張ったり、押したりすると、折れて壊れるのです。
原付バイクの場合、ネジ と 爪 でくっついています。
この留め爪が折れれば、ビシッと二度と付きません。
さらに、近年は、コストダウンが激しく、無塗装外装 になってきております。
無塗装で、どうやって色が出せるのよ!
と思うコトでしょう。
それは、樹脂を練り合わせる段階で、もう既に塗料が混ぜられて、最初からカラー分けされて生成されているモノを装着されているのです。
塗装されているモノは、キレイでツヤがあり、なおかつ、強度が出ますが、無塗装の練り込み外装パーツは、安く出来ますが、ツヤが落ち、折れやすい衝撃に弱いパーツとなってしまいます。
なおさら、このネジと爪をちゃんと把握し、正しい取外し、組み付け方法をする必要があります。
プライベートユーザーには、まずは、この外装の取外し方をご覧頂いて、頭の片隅に知識を入れておき、実際の作業時にお役立て頂ければと思っております。
工具について〜電動工具のススメ〜
では、原付バイクの外装をバラすのに、どれだけの工具が必要になるでしょうか?
プラスドライバーやソケットレンチ、ペンチ・・・
管理者は、基本的に、手動工具(ハンドツール)がキライです。
なぜなら、時間の浪費と無用なナット類の舐めりを起こすからです。
ネジ山を傷めるのも、やはり手動工具の仕業です。
電動工具の優れているトコロが
- 瞬発力
- 一定な力
- ビットやコマの交換で舐めり防止が低予算で実現できる
- 締め付けトルクの把握が容易
- 単調な作業の時間短縮
- アタッチメントがホームセンターで購入できる
実はもっともっとあるが、こんな理由で使用をオススメしている。
このサイトを訪れたのも、なんかのご縁。
一台でもイイので、インパクトドライバー なりを購入して試して欲しい。
今まで苦労していた箇所の取外しが、一瞬で解決してしまいます。
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ただし、道具は、使いこなしてはじめて便利なモノになります。
がさつな締め付けは、ボルトを折ってしまうコトにもなり、その力は半端じゃありません。
ポキン と即折れます。
モノ作りの得意な日本人に生まれたからには、道具をうまく使いこなし、器用になんでもこなせるよう、失敗を恐れずに、自分で出来るコトは自分でやってみるってのは、大切なコトだと思います。
工具について〜どんな工具が必要!?〜
では、外装パーツを取外すのに、具体的にどんな工具が必要でしょうか?
などと、心配は要りません。
電池ドライバー1丁 と ビット が揃っていれば、たいがいの分解は出来ます。
前述のとおり、個人的に、手ドライバーなど面倒で使わない主義なので、このサイト全般で言えることですが、電気工具・電池工具・エアー工具など使用を前提に、解説して行くつもりです。
原付バイクをいじる上で、最初に揃えて頂きたいのは、電動インパクトドライバーです。
予算に余裕が有るようであれば、電気タイプ(AC100V)と 電池タイプ(DC12V以上)を1台ずつ。
本格的にやるならば、電気タイプのインパクトレンチなどもあると完璧。
管理人が電動工具を使い続けて、一番の信頼を置いているのが、 | 日立インパクトドライバ WH12VC3 (SC) |
コンプレッサー使用のエアー工具は、エアーガン と 空気入れ ぐらいでいいと思います。
エアー式インパクトレンチは、無駄が多いので不要だと思います。
▼そんな工具に関して、多少知識を得ておきましょう。
名称 | 特徴 | 価格 | デメリット | |
電池 インパクトドライバー |
電池の容量で、6.4V、9.6V、12V、15V、18Vなど多ければ多いほど力がある。充電時間も最近は短く、スクーターぐらいであれば、結構な作業ができる。 | 変なメーカーなら、¥5000ぐらいで買える。長く使いたいならナショナル辺りの¥25000ぐらいのが良いと思う。 | 電池がダメになると、高い。充電が面倒。力が無い。 | |
ビット・ソケット・こまetc.. | +や−、10mm、12mmのソケットやながーい物や、六角まで、様々な物がある。最近はホームセンターで簡単に購入できる。 | 使い捨てなので、安いので良いが金色のビットが長持ちする。 | 別になし。 | |
電気 インパクトドライバー |
コードが付いている、普通のコンセントに繋ぐドライバー。電池充電の手間が無い。力も電池タイプより有り、ビットを折るほど強力。 | これは、日立かマキタがベストでしょう。¥19000前後 | コードが邪魔。 | |
電気 インパクトレンチ |
強力無比。リヤホイールのセンターボルトや、プーリーを外したり、クラッチ、フライホイールも外せる。これで回せなかったボルトはいまだ無い。 | 日立が良い。他はマキタとか。¥40000以上の物推薦。 | ブレーキが利かない。変速型が無い。 | |
コンプレッサー | エアーコンプレッサー。エアーを作り出す設備工具。ハッキリ言ってこれ無くしてバイクいじりは出来ません。すぐ買って下さい。 | MAXとかの建築用のコンパクトの物で十分。1馬力以上推薦。¥40000以上 | 安もんはうるさい。電気代がすごく食う。重い。 | |
エアーガン | これは無くてはならないもの。何かって言うと、エアーガンで吹き飛ばす。 | 何でも良い。¥1000前後 | 別になし。 | |
空気入れ | まあ、有っても無くてもいいが、一応、揃えておけば、便利かな。 | 何でも良い。¥3000前後 | 別になし。 |
ハンドツールも、もちろん用意しておくとイイでしょう。
【工具メーカー一覧】
- Snap-on(スナップオン)
スナップオン(Snap-on)は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州の大手工具メーカー、ソケットレンチを発明したことで有名で、スナップオンブランドの他ブルーポイント(Blue-Point)ブランドなどの自動車整備用工具、機械、用品などを製造・販売している。【Wikipedia抜粋】
→正直、使い倒すほど酷使出来無いコストだ。ユニバーサルや小型のラチェットなどはさすがの品質だ。
- KTC(京都機械工具)
京都機械工具株式会社(きょうときかいこうぐ、英: KYOTO TOOL Co., Ltd. 、略称:KTC)は、京都府久世郡久御山町に本社を置く工具メーカー。
戦前から工具を製造し海軍に納入していた染色機械工具メーカー、京都機械にルーツがある。
日本を代表するハンドツールメーカーで、アイテム数・生産量ともに国内No.1を誇る。KTC、ネプロスブランドの工具や関連商品を製造・販売している。京都ツールと略されることもあるが、一般的には同社の代表ブランド名であり略称のKTCが使われる。第二次世界大戦の旧日本軍納入工具として採用されていたことも有名。【Wikipedia抜粋】→常用するには最適であり、かつかなりの精度があるので、仮締めから本締めまで活用出来る性能だ。ネプロスブランドが工具中一番しっくり来る。
- HAZET(ハゼット)
ハゼット(Hazet )はドイツの総合工具メーカーで、本社はゾーリンゲン近郊のレムシャイトにある。コーポレートカラーは青。
HAZET(ハゼット)は創業者Hermann ZerverのイニシャルであるHとZから由来している。シンボルマークにある稲妻状のデザインは、主力商品であったプライヤをイメージしている。【Wikipedia抜粋】→最近では一部ホームセンターで見かけるコトが出来るよーになったが、まだまだ手に入れにくい。
- PB(ピービー)
PBスイスツールズ(PB Swiss Tools社)は、スイスにある工具メーカー。ドライバー・六角レンチ・ハンマー・ポンチ・タガネ等を製造している。グリップから独特のにおいがするドライバーが有名。【Wikipedia抜粋】
→とにかくPBのドライバーは一本欲しい。原付イジりならば、フロントカバー正面のネジに#3を絶対用意したい!
- FACOM(ファコム)
フランスの工具メーカー。
→ラチェットが有名で、さすがにその回した時のギア送りに関しては、キモチ良ささえ感じる。
- Stahlwille(スタビレー)
スタビレー(Stahlwille )は、ドイツの総合工具メーカー。梨地鍍金を施した工具が特徴である。【Wikipedia抜粋】
→その特徴的な梨地な燻銀具合がとても所有の満足感をそそります。ただし、耐久性に難アリでした。
- VESSEL(ベッセル)
株式会社 ベッセル(VESSEL CO,INC )は、大阪府大阪市東成区に本社を置く工具メーカーである。1916年創業。
「VESSEL」ブランドで知られる工具メーカー。一般ホームセンターに多く出荷しているため、比較的安価であるが、ランニングコストが良いことから、プロの中にも愛用者が多い。
特に主力商品のドライバーは、日本産ドライバーのトップブランドで、日本国内シェア約60%を占める。【Wikipedia抜粋】→個人的にはキライです。ラチェットなどは精度がイマイチだったが、ドライバーに関しては、使い捨て感覚ならばコスパがとてもイイ。
- TONE(前田金属工業)
前田金属工業株式会社(まえだきんぞくこうぎょう、英: Maeda Metal Industries, Ltd.)は、大阪府大阪市東成区に本社を置く工具メーカーである。1925年(大正14年)創業。
「TONE(トネ)」ブランドの工具を製造販売している。ブランド名のTONEは既存工具ブランドのNileを参考として同様に河川に因むもので、かつ英語として意味を持つ名前を利根川からとって命名されたものである。【Wikipedia抜粋】→ん~~~ 建築工具という荒っぽいイメージがありイマイチ使う気になれません。
- Ko-ken(山下工業研究所)
株式会社山下工業研究所(やましたこうぎょうけんきゅうじょ、英文社名:Ko-Ken Tool CO., LTD. )は、静岡県掛川市に本社を置く工具メーカー。
ソケットレンチを主力商品としている。また、アイテム数が非常に多く、215mmのソケットなどかなり特殊なものまでラインナップされ、ソケットレンチというニッチな市場で高いシェアを占めている。【Wikipedia抜粋】→気づいてみれば、ソケットがko-kenだった とゆーマイナー感が否めない。
外装パーツ外しのコツ
外装パーツを外すコツは、「順序」 を熟知することだ。
取り付け時の組み付け順番は必ず有ります。
その順番をさかのぼれば、無駄な時間を費やすことがなく、きれいに外すことができる。
また、必ずと言って良いほど、爪が付いている。
オス爪 | メス爪 |
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そのパーツの肉厚により折れやすい物もあるので注意。 | オスがはまる側に付いている。どっちが欠けてもビシッとしなくなる。 |
この爪の形状を探り、良く見て、上にずらすか・後ろにずらすか・前にずらすか・・・
必ず、取りに行く方向が有るので、その方向を知ればよい。
原付バイクの外装パーツの名称
これから、車種別に外装の取外し方をご紹介していく上で、 車種別にパーツリストの名称を元に説明していくと、各メーカーの表現方法が違うコトが多々あります。
あくまで、パーツリストの名称が正式名称になり、パーツ注文時などは、それを使う必要があるのですが、当サイトでは、ごくごく一般的な特徴を前面に出した言い回しで名称を決め、全メーカー統一し、使いたいと思っております。
※だいたい本来、こーあるべきだと思うのですが、お馬鹿なメーカー首脳陣。。。
この名称を元に、画像解説を進めていきますので、参考にしてください。
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使用工具をネジ(ボルト)形状で表示してます
使用工具が事前に分かるよう、ネジ頭の形状や、ボルト角の大きさなどを、
画像説明に取り入れております。
その形状等も、把握しておいて下さい。
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ネジ&ボルト 中の数字は「mm」単位 | ||
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プラスネジ 中の数字は「プラスドライバーサイズ」表示 | ||
プラスビス 中の数字は「プラスドライバーサイズ」表示 | ||
トルクスネジ 中の数字は「トルクスレンチサイズ」表示 | ||
アンカークリップ プラスタイプと押し込みタイプがある | ||
六角ネジ 中の数字は「六角レンチサイズ」 |
- ビス径の大きさについて・・・
原付バイクに使用されるビスには、2種類の径の違いがありますが、脱着の説明上、なんら大きさに依存するトコロはありませんので、省略させて頂いております。
ただし、組み付けの際は、ビス径は重要なポイントとなります。
緩めて外したビスは、ちゃんと覚えておきましょう。
- 「ネジ」 と 「ボルト」 について・・・
この呼び名の違いは、ほとんど意味はありません。
なんとなく、M6以下は、ネジと言いたくなり、M8以上は、ボルトと言いたくなる・・・
そんなレベルです。
つまり、「10mmネジ」 と 「10mmボルト」 は同じです。
あしからず・・・
TOPへ それでは車種別に外装を外すぞ!
Tag: HONDA SUZUKI YAMAHA ホンダ スズキ ヤマハ 外装パーツ カウル フェンダー ネジ 工具 ツール 取り外し 取り付け ツメ 交換
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